こんにちは、うずめろです。
こちらの記事でも紹介した様に、個人向け国債の固定5年の利率が2%を超える水準まで上昇してきました。「5年で2%なら、固定5年で確定させておいた方が得なのでは?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、現在のような「金利上昇局面(利上げ局面)」においては、初期利率が多少低くても「変動10年」を選ぶのが有利と言えそうです。
実は、「固定5年が変動10年より得になる条件」というのはかなり限定的です。一見すると固定5年が魅力的に思える数字の裏にある仕組みと、両者の選び分けについて解説します。
「固定5年」が有利になる条件はきわめて限定的
固定5年が変動10年の受取利息を上回るには、かなりピンポイントな条件を満たす必要があります。
- 条件1: 購入時点で「固定5年の利率 > 変動10年の利率」になっていること(※現在の状態2026/8)
- 条件2: 購入した直後から金利上昇がピタッと止まり、5年間「横ばい」または「低下」し続けること
しかしながら、市場の仕組み上、金利が安定・低下している平常時には「変動10年 > 固定5年」となるのが基本です。
今のように「固定5年 > 変動10年」という逆転現象が起きていること自体が、市場全体で強烈な金利上昇(利上げ)期待が起きている証拠とも言えます。
つまり、「利上げの波が勢いよく来ているまさにその瞬間に買い、買った直後から利上げが完全にストップする」という展開にならない限り、固定5年が有利になる可能性は低いと言えます。これが「有利になる条件が限定的」と言える理由です。
固定5年の有利は半年間!?
個人向け国債の利息は年に2回(半年に1回)支払われ、変動10年はその都度利率の見直しが行われます。
ここ一年は、購入時点では固定5年の方が0.1%〜0.15%程度高い状態が続いていますが、それは最初の半年間(第1回目の利払い)だけのリードに過ぎません。
5年後、10年後にどちらが有利になるかは、購入時点の利率ではなく、その後の金利動向に影響されることになります。
下のグラフから計算してみると、固定5年の利率が半年後の変動10年の利率よりも高かった例はありませんでした。
つまり、現状では、変動10年の利率が、固定5年の利率を半年後には上回る状況が続いています。

なぜ「変動10年」が勝つのか?(数値シミュレーション)
現在(2026/8)の金利上昇局面では、半年〜1年で0.2%〜0.5%規模の利率アップが続いていきます。
例えば、2025年3月に購入した場合(発行月は4月)、
- 購入時(第1回): 固定5年(1.03%) vs 変動10年(0.92%)
- 半年後(第2回): 変動10年が金利上昇により 1.06% に改定
- 1年後(第3回): 変動10年が金利上昇により 1.40% に改定
金利差のイメージ
- 第1回(0〜0.5年): 固定5年(1.03%)の勝ち(+0.11%のリード)
- 第2回(0.5〜1年): 変動10年が 1.06% に上昇し、単年で逆転
- 第3回(1〜1.5年): 変動10年は 1.40% に上昇(金利差0.37%に)
最初の半年間で固定5年がつけた「わずか0.11%分のリード」は2回目の利払いで追いつかれ、3回目以降の金利上昇によって一気に追い抜かれています。
今後の利上げが続く限り、5年間の累計受取利息では「変動10年」の圧勝となります。
まとめ:今後の金利予想でシンプルに選ぶ
- 「今後5年間、日本の金利はもう絶対に上がらない(ここがピーク)」と予測するなら ➔ 固定5年
- 「今後も日銀の利上げや金利上昇がゆるやか・着実に続く」と予測するなら ➔ 変動10年
「固定5年が勝つシナリオ」はかなり限定的です。見た目の数字(2%超え)だけに惑わされず、今後の金利上昇の波にしっかり乗れる「変動10年」を第一候補として検討するのが無難な状況ではないでしょうか?
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

Bitcoin・FX・個別株のデイトレで大損失(損失400万円+メンタル不調)、デイトレで心身に不調が出てきたので2021年から長期のインデックスと高配当株投資に切り替え。資産や家計簿をブログやXで発信中||最終学歴:博士後期課程修了|学位:Ph.D. 博士(学術)|40代サラリーマン(専門職)|手取年500万円|総資産6800万円|含み益2200万円|配当金年100万円|投資歴15年以上|パパ育休取得済。

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