【NISAクレカ積立】投資信託は月初に積み立てると高値つかみになるか検証してみた【オルカン・S&P500】

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今回の記事のkeyword:NISA,投資信託,積立,月初,高い,オルカン,S&P500,高値つかみ,積み立て日,積立設定,SBI証券,クレカ積立,
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こんにちは、うずめろです。

SBI証券から「6/1(土)よりクレカ積立の発注日を選べるようになります」とのお知らせがきました。

クレカ積立は発注日が毎月1日に設定されていましたが、今後は毎月3日~9日のいずれかから選ぶことができるようになりました。

何故このような変更が行われたかは分りませんが、この変更を受けて、ネットでは以下の噂が話題となりました。

1日はクレカ積立が集中しているので高値つかみになっているのでは?

と言うわけで、今回は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額が月初に高くなっているか調べてみたいと思います。

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結論

eMAXIS SlimのオルカンとS&P500の両方とも、
月初に価額が高くなっていることは確認されなかった。

検証方法

データ取得

まず、下記のサイトから2018年11月から2024年5月までの基準価額のデータを取得しました。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の価額推移

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の価額推移

上記のサイトからはcsvファイルが取得できます。中身は以下のようになっています。

オルカン価格推移のcvsファイル

データ分類と標準化

ダウンロードした価格推移のデータは年月日毎に基準価格が表示されていますが、営業日ではない土日(祝)の価額はありません。

なので、このまま各月で1日毎の平均を出してしまうと、同じ条件での分類ができなくなります(例えば、月初の価額は第1営業日の価額であるべきだが、第1営業日が毎月1日とは限らないため)。そこで、毎月の営業日のデータを追加しました。

さらに、オルカンやS&P500の価格は、2018年~2024年にかけて右肩上がりをしているので、年単位での価格の上昇の影響を少しでも排除するために、毎月第1営業日を100とした場合の営業日毎の相対値を算出しました(下記シートのE列)。毎月第1営業日に価格が100にリセットされるイメージです。

営業日と相対値を追加したデータ

分析方法

2018年11月から2024年5月までの各月で確認された基準価額の個数は、第1営業日から第18営業日までは67個、第19営業日は61個、第20営業日は47個、第21営業日は27個、第22営業日は14個、第23営業日は1個となりました。

つまり、第18営業日までは毎月同じだけ基準価額のデータが得られましたが、それ以降(19営業日以降)は、基準価額の数が少なくなっていました。

データの数が異なる営業日を比較をするのは適切ではないと考えたため、今回の分析にはデータ数が67個の第18営業日までのデータを使用することにしました。

毎月の第18営業日までの各営業日の基準価格の平均と、第1営業日を100とした場合の相対値の平均値を営業日毎に算出しました。

統計解析には、一元配置分散分析(対応無し)を使用しました(対応有りの方が適切な気はしますが)。

結果

オルカンの営業日毎の基準価額

2018年11月から2024年5月までの毎月18営業日までの基準価額の平均は以下のようになりました。

オルカン毎月18営業日までの基準価額の平均

また、第1営業日を100%とした場合の毎月18営業日までの平均(%)は以下のようになりました。

オルカン毎月18営業日までの相対値の平均

基準価額および相対値どちらとも、営業日が進むほど増加しているように見えますが、統計解析の結果では、特に有意な違いは営業日で確認されませんでした。

標準偏差(エラーバー)が表示されていないのは、標準偏差が基準価額で約4000、相対値で約3~5%ぐらいあり、エラーバーをつけるとあまりにも見にくいグラフとなっていたので省略しています。

つまりは、基準価額や相対値の変化の大きさは標準偏差(バラツキ)と比較するとかなり小さいものであるということです。

eMAXIS Slim S&P500の営業日毎の基準価額

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の2018年11月から2024年5月までの毎月18営業日までの基準価額の平均は以下のようになりました。オルカンと同様に標準偏差が非常に大きかったのでエラーバーは省略しています。

eMAXIS Slim S&P500毎月18営業日までの基準価額の平均

また、第1営業日を100%とした場合の毎月18営業日までの平均(%)は以下のようになりました。

eMAXIS Slim S&P500毎月18営業日までの相対値の平均

オルカンと同様に、基準価額および相対値どちらとも、営業日が進むほど増加しているように見えますが、統計解析の結果では、特に有意な違いは営業日で確認されませんでした。

考察

eMAXIS SlimのオルカンとS&P500において、毎月の基準価額や第1営業日を100%とした場合の相対値を営業日毎に確認した結果、有意な違いは営業日で認められませんでした。

したがって、本調査において「月初に価格が高くなっている」と言ったことは、確認されませんでした。

オルカンや他の投資信託の約定日別リターンを分析した報告においても、月初に価格が高くなっていることは報告されておらず、むしろ、「毎月1日に約定となるようにつみたて設定をした方がリターンが高くなる」傾向が示されています。

月初の購入でリターンが高くなる理由として、月末か月初に運用費用が計上されて基準価格が下がるためではないかと考察されています。

さらに、積立日の違いがリターンに与える影響を検証した記事では、全米株式は毎月1日のリターンが最高であったことが報告されています。

一方で、日経225は13日が最高リターンで、29日が最低、S&P500は最高リターンが7,9,11,23日、最低が29日であることも報告されています(参考サイト)。

したがって、他の積み立て日や約定日の違いでリターンを検証した報告においても、「月初に高値になっている」といったデータは示されていませんでした。

これらの先行報告と今回の検証の結果をまとめると、投資信託の基準価額において、

月初の高値は幻かもしれません。

むしろ、今後も世界経済やアメリカ経済が成長して、投資信託の基準価額は上昇していくと考えるのであれば、毎月積み立てをする場合、少しでも早い時期に注文をしたほうが良いかもしれません。

つまりは、

投資信託の積み立て注文は毎月1日に実施するのが良いかもしれません。

しかし、これは、eMAXIS SlimのオルカンやS&P500の価格が上昇していた時期の結果である可能性は否定できませんので、今後の経済や株価の情勢次第で変わる可能性は大いにありますので、投資判断は自己責任でお願いいたします。

ちなみに、SBI証券のクレカ積立設定は設定を変更すると1日発注に戻すことはできないようですのでご注意ください。

6/1以前に設定されていたクレカ積立は今まで通り毎月1日に発注されますが、新規の設定および変更時(金額のみ変更を含む)には毎月1日の発注はお選びいただけなくなります。
また、変更後に毎月1日発注に戻すことはできかねますので、ご留意ください。

https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=none&dir=info&file=home_info240528_kureka.html

まとめ

今回は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額が月初に高くなっているか調べてみました。

その結果、eMAXIS SlimのオルカンとS&P500の両方とも、月初に価額が高くなっていることは確認されませんでした。

したがって、毎月1日の注文が高値つかみになるわけではなさそうです。

しかしながら、新NISAが始まったのは2024年からですので、その影響は今回の分析では明らかにできていませんので、今後の課題とさせていただきます。

また、今回は投資信託の基準価額のデータであるため、個別株の定期積立購入などには参考にならない可能性もあります。この点においても投資は自己責任でお願いいたします。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

使用データ

今回の検証で使用したExcelデータを載せておきます。ご自身で分析されたい方はご使用ください。

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